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2011-09-10

Vespera 2nd Demo

「クラッシュなんじゃないかと思う」Poland Laboのつぶやき。

ポーランドパンクの底流に流れているイギリスのパンクバンドの叙情性の側面。その叙情性はクラッシュの後のコンフリクトにも強く見出せる。

クラッシュを祖とするイギリスのパンクの叙情性にポーリッシュの語感や土着的要素が加味される事で、ポーリッシュパンクはよりメランコリックなベクトルに推し進められた。ポーリッシュパンクのオリジナリティが精製、生成されることになった。


「オレらがポーリッシュパンクに魅了されるのは、オレら日本のパンクバンドも クラッシュの薫陶を多大に受けて来たからじゃないかな?ポーランドと共通の前提として。嫌いな人は嫌いだと思うけど。」




ポーリッシュパンクに魅了されたメンバーによるVespera。彼らの2nd demoが完成した。70's-00'sのイギリス、ポーランド、日本のメインストリームも裏街道をも経由し、その過程で日本語の語感や土着的要素が加味されオリジナリティという名の下にブレンドされたクラッシュの変体サウンドだと言う。




これだけ前フリしといてナンだけど、Vesperaの今作にあからさまなクラッシュを感じるリスナ ーは誰ひとりとしていないだろう、きっと、笑。



今回もデモという試験的なフォーマットで棚卸し的に彼らの抽き出しを開いて自由な曲作りをしたようだ。その結果、前作よりも曲の統一性がない。「これもクラッシュの落とし子なんだ」そうだ。

彼らVesperaの客観性を排した態度を完全DIYレコーディングが拍車をかけた。テレコとウォークマンとApple Garage bandという特異なレコーディングスタイルは他の追随を許さない。ってか、誰も追随したくない。テレコのポジショニングが音の触感を支配していた。


ミックスダウンは「あの」Boring Studioで。「ボーリング」じゃなくて「ボ-イング」スタジオね。豊島区ワルシャワの「退屈な」アパートの一室のことなんだけどさ。ボーイングスタジオにてメンバー自身の手によりミックスダウンされたのだ。当然カセットクォリティーマナーに従った音作りに徹している。



この試験的なパフォーマンスを手に入れようとするマニアに向けて100本をプロコピーでカセットを制作した。前作同様"DON'T LOOK BACK、DON'T FORGET"ZINE #2+新ステッカーという内容で500円。
後日、バンドホームページ上(http://vesperadical.blogspot.com/)でフリーダウンロードのリンクを貼るので興味はあるけど金は払いたくない人はそちらをご利用あれ。


9/25発売予定。 VESPERADICAL-02


文:ドクター”自演乙”からへんじ