足踏み、停滞、逡巡、濁り、未練。
または
慢心、エゴに硬直する。
そんな時分には決まって手痛い鉄槌が下されてきた我のじんせい。
痛みを伴う鉄槌は熊手になったりトイレのすっぽん(正式名称なんてーの?)みたいに形を変えて我が人生の壊疽を押し出し、掻き出し、吐き出してきた。
結果、事態は好転する。
好転は言い過ぎとしても強制終了~再起動的な浄化をもたらしてきた。
そう。
だって、好転は「させて」きたのだからね。
今日も雨の中、モノリスの塔で弁護士、保険屋と和解斡旋の席に着いた。
窓からの景色が今を暗示するかの様にグレーの靄。
その靄の向こう、雲を剥がせば太陽が眩しいのだ。
たかが雲一枚なのだ。
交渉決裂。
たかが一枚の雲は払えないでいる。
紛争が長引いてるけど、今回の事故という鉄槌でオレは契機を得た。
そー、そー。
得た事にして、事態を好転させようとしているのだ。
そんなわけで、
罪(事故)は憎んでいない。
恨んでいない。
恨んでいない。
人を憎む。
憎むべきは
罪すらも保険屋が帳消しにしてくれると思い込んでるあの毛玉奴です。
憎むつったてさ、
ブリーフ一丁でツルハシ持って彼奴の家に乗り込んだりしないよ。
オレの人生がもったいないもん。
払い渋りの保険屋さん
徹底的にやろうぜ。
オレ、長期戦に腰据えていくからね。
んで、好転。
んで、好転。